サイズ調節型わんだふるウォーカーができるまで
愛犬の病気
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ペットベリーのスタッフである私、圓(えん)が飼っていたチャッピー(コーギー)は、11歳の時に前足に「血管周皮腫」という腫瘍ができました。
断脚をしなければ再発の可能性が高いとのことでしたが、高齢犬を3本脚で歩かせることに体力的な不安があり、腫瘍のみ切断という道を選びました。
しかしその後腫瘍は再発、14歳の時に息を引き取りました。
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犬用車椅子との出会い
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もしあの時に断脚という判断をしていたら、という思いが残るなかペットベリーで扱う歩行補助器具「犬用車椅子」と出会いました。
これを知っていたら断脚を選んでいたかもしれない。そうしたら、もう少し長生きできただろうかという思いが生まれました。
そんな実体験から、愛犬の歩行に悩む飼い主と犬のサポートができないかと思いオーダーメイドの犬用車椅子をスタートしました。
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新たな課題の発見
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販売を通して、私の想像以上に車椅子を必要としている犬が多いことに気付きました。
利用者の声を聞いてみると、次のような声が多いことを知りました。
「(オーダーメイドを作る際の)サイズを測るのが大変」
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「高齢犬のため、長く使用するか分からないので早く届けて欲しい」
「使用しているうちにサイズが合わなくならないか不安」
これらの意見から、
「サイズ調整ができて、すぐにお届けできる車いすを購入しやすい価格で作りたい!そうすれば、私のような悩みを抱える方やペットたちをもっと減らせるかもしれない!」
そう考え、調整型の犬用車椅子の開発をスタートしました。
調整型 ペット用車いすの開発
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ものづくりの経験はないため、開発は最初から課題が多く、特に「犬に負担が少ない構造」と「価格を抑える」の両立にはとても苦戦しました。
長い時間がかかってしまいましたが、制作に協力をしてくれるパートナーの力を得て課題を乗り越えることができ商品化することができました。
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ペットの歩きたいをサポートするために
現在、人間の高齢化とともにペットにも同様のことが起こり始めています。
この車椅子が、私やチャッピーのように、病気によって歩行に不安が生じている場合や、 高齢になり筋力の低下で歩行が不安定になっている場合、ケガで歩行のサポートが必要な場合など、多くのペットと飼い主さんの「歩きたい」を叶えることができれば幸いです。